庭に白い大輪の槿が咲いています。
引っ越し先のマンションの庭(実質、私のアトリエの庭)何色の槿が咲くだろうと
楽しみに待っていました。
朝カーテンを開けて、はっと、小さな衝撃。
真っ白で大きな花。
底赤の小さな花も可愛いけれど、何か特別な感じがしました。
もうずっと前、モームの小説を何冊か続けて読んでいた時
”ムクゲ”という言葉が印象的に出てきました。
月と六ペンスか、短編集の方か、両方か?覚えていないのですが
当然私は知った底赤の可愛いムクゲの花を想像していたわけです。
なんとなくそれを覚えていて、
もうこれも随分前、沖縄に旅行へ行った時
街路樹にしてあるハイビスカスの花を見て、
ああ!これ!ムクゲ、ハイビスカスか!
随分前に読んだモームの南国の世界にハイビスカスが咲いた瞬間。
そして、そのことを思い出した、白いムクゲの朝でした。